気づく力

 会社のコピー機がエラーを吐いた。廃トナーが一杯だからサービスマンを呼べと仰る。
 急ぎの大量コピーの最中にこれは痛い(自分の仕事ではないが)。
 電話すると30分以内にいつものサービスマンがやって来た。
 だが、彼は確か午前中もメンテに来ていたはずだ。それに気づくと、わたしにはこういう疑問がわき上がった。
 「メンテの時に、廃トナーの量ってわからないものなの?」
 たぶん性格が悪いせいもあるのだろう、作業が終わった彼に直接この疑問をぶつけてみた。
 答えはやっぱり、「わかります」。
 その後に「まさかこんなに大量にコピーをとるとは思わなかったので」とエクスキューズをした。

 その返答は一見真っ当である。だが、我が社は大量コピーが常態化している。いちいち数えたことはないが、50ページくらいなら普通の範疇に入るのではないだろうか。もちろん、×部数である。その部数も半端ではない。一日中同じイベントのコピーをしていることも稀ではない。
 第二に、部数のカウンターがついているのだから、この会社が大量コピーをしかもしばしばやらかすことくらい容易に想像できるはずである。

 従って、「今日はないだろう」と推論するよりも、「今日もやるだろう」と推測する方がはるかに正しいと思うのだが、いかがだろうか。
 機械の方はどうやら「ハズレ」の個体らしいので、紙詰まり上等でメンテがしょっちゅうなのは仕方ないとしても、廃トナーくらい、気を利かせてその都度処理してしまえば、顧客に呼び出される回数も減るし、なにより「早くしろよ」というプレッシャーにさらされなくても済むから、精神衛生上も良い。

 こういう小さい工夫で、ラクをすることがわたしは大好きだ。それは、自分の周りに無数に転がっている。他人の仕事のやり口を見て、新たな切り口を見つけることだってあるし、突如として頭の中に湧いて出ることだってある。そしてそれはある程度センスによって左右されると思う。
 要するに、サービスマンの彼にはセンスが足りないのである。

 私の場合は、チームで仕事をしているから他人から技術を盗む真似ができるが、サービスマンの彼は孤独である。顧客から怒られるとか、何らかの方法で学びとっていくしかない。そこは少し気の毒である。

 しかし、仮にも客商売である。自分の都合ではなく、客の都合で動くしかないから、客の思考を読むしかない。営業でなくても、「自分を売り込む」機会というのは客商売では必然のパターンだと思うんである。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

最近の記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリー
月別アーカイブ
Twitter
プロフィール

syuusui

Author:syuusui
鉄道趣味者 国内私鉄派
写真者詭道也 則広角馬鹿

EOS 5D MarkIII
EF8-15/4L Fisheye
SIGMA 14/1.8 Art
EF40/2.8
TAMRON SP 70-300/4-5.6 Di VC USD
等々

EOS kiss X7i
SIGMA 18-200/3.5-6.3(Contemporary)

CONTAX Aria
CONTAX AX
Distagon 4/18
Distagon 2.8/35
Tessar 2.8/45
Planar 1.7/50
Sonnar 2.8/85
Tele-Tessar 4/200

ブログ内検索
日めくりカレンダー
ライオンズニュース
リンク
最近のコメント
最近のトラックバック